February 22, 2020

ユニットバスを交換しました

今回、うちのユニットバスをそっくり交換するという、ちょっと規模の大きなリフォームをしました。

 

取り換えを決断したのには、大きな理由は3つあって、

1.風呂桶が劣化してきて変色などが目立つようになってきた(機能上は問題ないが見た目が悪い)、材質はFRP。

2.もともと排水が弱く、風呂桶の下に洗い場の水が入り込んでしまう構造なのだが、一緒に湯垢なども入り込んでしまうために、虫が湧きやすい。定期的にエプロンを外して掃除をしているのだが、手の届かないところに汚れが残ってしまうために、全滅させることができない。特に夏場、チョウバエが発生してしまって困っていた。

3.前述の掃除のためにエプロンをつけ外しする回数が多い。つけはずししていたら、エプロンの一部にヒビが入ってしまった。元々そう頻繁に脱着することを想定したものではないので、脱着に力がいる。今はいいけど今後が心配。

 

目に見えて気になっていたのは風呂桶の劣化。カビで黒くなったところは定期的にカビ取り剤を使用することでなんとか対処できていたのだが、お湯が溜まる上のヘリあたりが変色してきてしまったのです。また、風呂桶のそこにも斑点様の変色が見られるようになっていました。

最初は風呂桶だけ交換できないかと相談したのだけど、何しろ20年前のものなのでもう交換部品とかがないようでした。

 

相談したリフォーム家さんの説明は次の通り。

1. ユニットバスの耐用年数が20年くらいで設計されているのでそろそろ交換時期ではある

2. 最近の設計では洗い場や風呂桶からの排水が風呂桶下へ回るような構造にはなっていないので、虫は湧かない

3. 構造も再設計されているので、元々の問題である排水の弱さも解消できる可能性が高い

 

虫から解放されて、さらに排水も良くなる(かもしれない)のか… ということで決断したのでした。

 

メーカーはパナとリクシルとTOTOでカタログ比較し、リクシルのショールームへ行って決めました(カタログはリフォーム屋さんが調達して送ってくれました。ショールームへも同行してくれて、細かく希望を聞いてくれています。)。

 

決め手は風呂桶の形状と材質。リクシルでは風呂桶内にひじをかけられる段差があるので、立ち上がりが楽なのです(パナは普通のすとんとした風呂桶)。そして風呂桶の材質がプラスチックでなく人造大理石が標準であった(TOTOだと標準はFRP、人造大理石にするとオプション価格がかかる)。

今がINAXで(INAXは現在リクシルに買収されてリクシルの1部門になっている)、同一メーカーだと交換が容易であったということもあります。

 

リフォーム会社はどうやって選んだかというと、そもそもこのマンションの販売は野村不動産だったのだが、それもあって管理会社はずっと野村不動産系のところが入っています。管理会社にはリフォーム部門があって、うちのマンションでリフォームするところは多分半分以上がここを使っています。なので、うちのマンションに当初から入っているメーカーや部材を熟知しており、マンション内での根回しや管理会社への手続きなども熟知しています。いくらかかるかも実績が豊富なのですぐわかるし、変にぼったりしない(ぼったらすぐばれて次のお客が来なくなるから)。

というわけで、野村不動産パートナーズのリフォ-ム部門を選びました。

 

工事までの手順としては、以下のようになっています。

希望出し→カタログ複数送付→メーカー選択(希望オプションなど分かる範囲で選択)→ショールーム見学→現場下見→見積書をいただく→契約→工事 と言った流れでした。

リフォーム屋さんがうちのマンションの図面をお持ちだったので、現場下見がかなり後になっています。

現場下見にきてくれた工事監督をする方(営業担当者と二人で見えた)が、前のユニットの経験者だったので、今のユニットバスの標準とどう違うかを分かりやすく説明してくれたのも良かったです。

 

標準でついているものと、前のお風呂についているものとを比べると、けっこうオプションが多くて、前のお風呂はがんばっていい設備にしてくれてあったんだなと思いました。

なくなっては困るもの(ドア前のバスタオル掛け、浴室内の物干し竿、つかまり立ちするための手すり2ヶ所など)は前と同様につけてもらいました。

ビフォア

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工事中

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アフター(まだ浴室暖房乾燥機がついていません。これは前のものをそのまま使うので、明日東京ガスさんが付けにきてくれます)

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色的には、あまり激しく印象が変わらないようにしました。

前の色は、あまり汚れが目立たず気に入っていたのです。前のお風呂のタイルの柄もかわいいので結構好きだったな。

これからこのお風呂とまた何十年かのおつきあいです。

チョウバエよさらばじゃ!

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January 03, 2020

2020年、明けましておめでとうございます

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明けましておめでとうございます。

インフルエンザから立ち直って、無事にクリスマスを迎え、例年通りトリも作りました。

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今年は詰め物の味付けがちょっと濃すぎたかなと思っていたのですが、評判が良かったので結果オーライでした。

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ケーキは新高円寺のメルヴェイユという小さなケーキ屋さんのものです。
ここ数年、ケーキに関しては流浪の民だったのですが、ここのケーキは昔風のしっかりしたスポンジでいい感じです。
来年もここにしよう。

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暮れの押し詰まった頃に、チャー坊のお尻に赤く大きなキズができていてびっくりしました。
あわてて獣医さんに連絡したところ、肛門腺が詰まって破裂したものでした。
詰まったところを洗浄して通し、あとは抗生物質くらいで、キズは大きく見えるのですが特に縫うなどしなくても自然に治るということで、ソフトカラーをつけています。
ソフトカラーを付けていると謎生物に見えるらしく、他のメンバーが「アレはなに!」と遠巻きにして後をついて回るのがおかしかったです。

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元日は家でゆっくり過ごしました。
2日には例年通り、妙法寺へ初詣に行き、お参りしてお屠蘇もいただきました。

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揚げまんじゅうの虎月堂さんは、しばらくまえに閉店してしまい、お店も取り壊されて隣の清水屋さんの土地になってしまったので、寂しいです。
虎月堂さんがなくなってからは、お茶屋さん併設の甘味、遊水さんへよって、ぜんざいをいただいています。
今年もぜんざいはおいしくいただくことができました。

今年は装幀、ブックデザイン、組版の制作の仕事に加え、講師やセミナーのお仕事も積極的にやっていきたいと思っています。
ご依頼はいつでも大歓迎です。

では、本年もよろしくお願い申し上げます。

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December 17, 2019

インフルエンザに倒れる

12/5にセミナーをやって、帰宅して寝ようとしたら異常に寒いのです。
タオルケットを綿毛布に替えても寒いので、パジャマの上にフリースを着て、靴下を履いて寝ようとしたのですが、悪寒がひどくてとてもツライ。
無理に寝たのですが、どうも寝ている間中うなされていたらしく、朝方「うるさくてねられないよー」と言われてしまいました。

しかたがないのでこたつ方面へ移動しましたが、サムイアツイノドトアタマイタイという状態で、これはなにか大変な感じ。
病院が開くのを待って、よろよろ受診したところ、インフルエンザA型でした。
インフルの疑いと同時に一般の待合室から隔離されるわたくし。そうだよねー。
「多少直りが早くなるだけですが」と言われつつ、このツライのが短くなるなら何でもいい!とタミフルを出していただき、あと解熱鎮痛のカロナールも出していただき、よろよろと帰る。

カロナールを飲んでいると、耐えられないほどの熱と悪寒と頭痛が、なんとか耐えられる程度まで緩和されるので、それで丸二日寝ていました。

寝過ぎで腰が痛くなるのですが、とても起きていることはできない… ツライ…

みうしーが慰めにきてくれて、一緒に寝てくれました。優しい。

ちなみに、インフルエンザにロキソニンは禁忌です。インフルエンザ脳症の発生率が高くなります。

立ち直るのに1週間ほどかかりました。
その間にあった、楽しみにしていた忘年会も、法事も全部ぶっちぎりです。
狼君はがんばっていろいろ家事などしてくれました。
途中、3日ほど旅に出ていていなかったので、その間はよろよろ猫の世話などしました。ご飯とトイレだけは世話しないとダメなのでがんばった。
お子さんのいる方の苦労が偲ばれます。猫はギャン泣きとかしないものな。

いやー、10年ぶりくらいにかかりましたが、ワクチン打っててこんなだものな。
インフル恐るべし。
20年ほど前にかかった時は熱で歩けなくなったりした(トイレまではっていった)けど、そこまでじゃなかったからまだいいのか…

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セミナーを2件行いました

この春、非常勤講師をやった東洋美術学校で、同じく非常勤講師をなさっている生明義秀先生が主催されている「BAU-YA」という団体があります。BAU-YAでは、ストリートアカデミー(ストアカ)というところを通じて、クリエイティブ関連のセミナーをこの春から積極的に行っています。
そこで自分も、セミナーを2件やらせていただきました。

ページ物制作のコツを知る エディトリアルデザインの基礎と常識
11/20に、上記のセミナーを行いました。
場所は東新宿のSBTテクノロジーさんの会議室。
前に書いた「DTPブッシュナイフ」の内容から、アプリケーションやOSに依存しないあたりをまとめ直し、時代に合わせて書き直したものをベースに行いました。
時間が2時間と短めだったので、後半駆け足になってしまいましたが、20人の方が参加してくださり、評判も良かったようです。
また折りを見て再演したいと思っておりますので、聞き損なった・聞きたいという方は、リンク先で「受けたい」登録をしてくださればと思います。
登録してあると、再演時にはご連絡が行くはずです。

はじめてでもこわくない InDesign 本物の基本
12/5には、上記のセミナーを行いました。
場所は竹橋のちよだプラットフォームスクエア。
InDesignで日本語のページ物を組む場合、ごく基本的に押さえておかなければならないところを、2時間で紹介しました。
ハイブリッドハンズオン(ノートPC持ち込みでもよいが、なくても聴講できる)形式で行いましたが、時間が短いので操作について来られない人をフォローするところまで手が回らずでした。
配りものでフォローはできているかと思いますが、その場でついてこられなくてもあまり気にしないようにと一言添えるべきだったかなと思います。
フォローに回ってくださった尾花さん、ありがとうございました。
これも再演の予定をしていますので、聞きたい方は「受けたい」登録をお願いします。

これからの予定ですが、来年(2020年)1/9に、
●一歩先のInDesign 現場の解決
を行います。
○ OS付属フォントの注意点
○ 箇条書き
○ ルビ
○ 自動縦中横
○ 先頭文字スタイル
○ ブック機能について
○ 縦書き時に注意したい文字の扱い
○ 表の作り方
○ アンカーオブジェクト
を紹介する予定です。
ご興味のある方はぜひご参加ください。

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November 23, 2019

みうしー膵炎になる

実は先月、うちの姫みうしーが、具合が悪くなって入院したりしていました。

最初はなんかみうしー痩せた?食欲ない?と思っていたのだった。

背中や腰がごつごつしてきて、手に当たる感じ。

そしたら、やたらトイレとかに一緒に入ってくるようになって、何か一生懸命鳴いて訴えてくるので、おかしいと思ってお医者へ連れて行った。

測ってみたら体重が500gも減っていて(元が3キロくらいしかないからたいへん)、血液検査では何かとても炎症が起きていて、腎臓の数字も悪かったのです。脱水もしていた。それで即入院、点滴になった。

エコーでは胆嚢にも何かあるかもといわれていたのだが、それはなんとかなったみたい。

木曜に入院して、点滴と抗生物質とで様子を見て、やっと食べられるようになってきたので火曜日に退院したのでした。

でも腎臓の数字が改善されないので、その週いっぱいは内で一生懸命二人がかりで皮下点滴しました。

ぐったりしているというわけではないので、点滴の間動かないようにするのが大変だった…

白血球数と炎症反応がよくなってきたところで、ステロイドを使ってみたところ、良く反応して食欲もどんどん出てきたのでやっと一安心。

腎臓の数字はあまり良くなっていないので、活性炭のネフガードを1日2回のましています。

よくたべるようになったので、ごつごつも解消されてきて、今目指せ3キロです。

よくなってくれてほんとうによかった。

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エディトリアルデザインの講座を行いました

縁があって、BAU-YAというところの主催で、エディトリアルデザインの講座を行いました(プロデューサーの生明義秀先生、ありがとうございました)。

今年の4〜7月にかけて、東洋美術学校というところで、IllustratorとPhotoshopノ初歩を教えたのですが、生明先生は東洋美術学校の非常勤講師仲間なのです。

場所は東新宿の株式会社STテクノロジー(ちょっと前までソフトバンク・テクノロジーだった)の会議室です。

STテクノロジーのフォントおじさんこと関口さんにも大変お世話になりました。

講座の内容は、昔書いた「DTPブッシュナイフ」の中から、アプリケーションやOSに依存しない部分を抜き出し、ブラッシュアップしたものです。

今回は前半をちょっとたっぷりやり過ぎてしまい、後半駆け足になったところが反省点です。

再演があったら、時間配分を見直しつつやりたいなと思っています。

そして次は12/9、いよいよInDesign講座初級編ですよ。場所は竹橋。がんばろう。

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September 16, 2019

腱鞘炎

去年の9月に腱鞘炎になって、整形外科でブロック注射をしていたんだけど、グレが具合が悪くなって亡くなったりしていて、Facebookには書いていたのにこっちには記録していなかった。

備忘録としてこちらにも記録しておく。

 

鍼に行くと楽になるんだけど、すぐぶり返してしまいはかばかしくないので、整形外科に行きました。

痛いところ、きっかけ等を説明したら、ちょっと色々押さえて痛い度合いを聞かれ、エコーで見てくれて、手首の6つある腱鞘のうち一番小指側が炎症を起こしているということで、立派な腱鞘炎。エコーでも真っ黒(水分量の違いで黒く見える、黒いところは炎症を起こしている)。

注射か飲み薬かと聞かれたので、ぶり返しにくいのはどっちですか?と聞いたら、どっちでもぶり返します!と言われた。

すぐに効くのは注射ということだったので注射に。キシロカインとステロイドが入ってるということだった。

注射して、その日はちょっと痛かったけど、一緒に出たロキソニンテープ貼ってたらすぐに痛みは取れた。

1週間経ちましたがぶり返してこないです。やれやれ。

すぐに西洋医学に頼ればよかったなーと思いました…

 

で、その後、3ヶ月くらいでぶり返して注射、というのを2度ほどやってる。

とほほ。

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July 03, 2019

IMacProちゃんやってくる

6/25、新しいメイン機、iMacProが届いた。OSHigh Sierraにダウンしたり、Adobe関連のインストールに、ちょっとてこずった。

はまり道その1

渡されたHigh Sierraのインストーラが入ってたUSBメモリがブータブルになってなくて、それに気付くのに30分かかった。なんでブートできないのだ!と悩んでいた。

USBメモリの名前が違っていることで気付いた。

作成した人はアップデートのことだけ考えていたため、ブータブルにするという発想がなかったということであった。

 

はまり道その2

新しいセキュリティチップ(T2チップ)が入ってて、外部ドライブからブートできないのがデフォルトになってるのを殺さないといけなかった

リカバリーディスクからブートしてMojave(元から入っていたOS)本体を消してしまっていたので、この「起動セキュリティユーティリティ」も消えちゃっていてできず、仕方なくMojaveをインストールし直したりして時間を食った。

 

はまり道その3

やっとUSBからブートできたと思ったら、「Mojaveが入っているデバイスにはHigh Sierraは入れてやらん」といわれ、先にSSDをフォーマットする必要があった。

 

はまり道その4

前のメイン機MacProから移行アシスタントで環境を移行したのだが、その後3日ほど手が付けられなかったので、再度移行アシスタントをかけ直した。するとメール本文が一部失われるという挙動に(サブジェクトはあるので当初気付かなかった)。結局手動で再構築。

 

はまり道その5

Adobe関連は手動でクリーンアップした。

そうしたら、移行アシスタントをかけ直したりしたせいか、システムがおかしくなっていたようである。

今回、Adobe CCをグループ版にして、InDesignのみ、2014~2017までのバージョンをCC Packagerを使って再インストールしたのだが、これがうまくいかないのである。

延々と処理した揚げ句「インストールに失敗しました」と放り出されてしまう。

なにか環境で殺しておくものとかそういう気遣いが必要なのか?と、グループ版ユーザーの知人に助けを求めてみたが、彼のところでは別にトラブってはいない模様(モリオさん、ありがとうございました)。

デスクトップアプリからの最新版インストールもコケるため、これはシステム環境自体に問題があると見て、仕方なくHigh Sierraインストールからやり直し。

移行アシスタントでもアプリケーションの移行はしないで、先ず最初にAdobeアプリインストールからやってみることに。

(しかし、グループ版のAdmin Consoleは、Adobeサイトの中にあるのだが、なぜあんなにわかりづらいところにあるのか。たどり着くのに大変苦労した。CC Packagerがあるという知識を事前にもっていなかったら、たどり着けた気がしない)

そうしたらあっさりうまくいったのであった。これに約10時間ほど費やした。

結論

●メールとアプリの移行は手動が一番

●移行アシスタントの2度がけ禁止

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June 19, 2019

うずうず あごの腫れ物を切除する

機嫌のいいうずうずですが、5月の20日にちょっと手術をしました。

もともとあごに猫にきびが出やすいのでしたが、そのうち3つほどが腫れがひどくなってきて、触ると嫌がるのです。
お医者さんに連れて行って細胞診をしてもらったら、ちょっと気になる細胞が見えるので切除した方がいいでしょうと言うことで、切ってとってもらいました。
あごがブラックジャックのようになって帰ってきましたが、1週間経って抜糸の頃にはすっかりよくなって、さっぱりしました。
本人も満足そうです。

抜糸に行く前の晩、爪を切っていたら、両手の中指を触るのをとても嫌がります。
とにかく嫌がるので、抜糸の時に診てもらいました。

なんと両手の中指、爪がはがれていました。
そりゃ痛いはずだわ。
一体どこではがしたのかよく分かりません。
はがれて浮いていた爪はとってもらい、湿潤治療の当て物をしてテープで巻いてもらいました。
これがかなりイヤそうで、うちに帰ってしばらくして、勝手にむしってとってしまいました。

とってしまいましたが、無事に治りました。
あごもきれいに治りました。

ネコゲル係数はまたあがった…

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May 16, 2019

2019アドビ令和の変

先日からのAdobeCCの騒動について、ここで一度まとめておきます。

本当は正式なプレスリリースが出るのを待っていたのですが、騒動になってから1週間、いまだなんの音沙汰もないのです(うちは個人版ユーザー)。

俗に、日本では「#2019アドビ令和の変」と呼ばれている件です。

まず、Adobeから出ている公式文書としては以下の2つがあります。

一部のグループ版ユーザーにメールで知らされたリンク

↑このリンク、既に削除されているらしく、もう読むことができません。どういうことなんだ…(2019/6/19)

非認定バージョンの削除

アメリカでのCCのダウンロード規約が変わったことを知らせるリンク

そして、一部のネットニュースではすでにの件についての報道があります。
Adobeに取材しているものはこれでしょうか。
「事後報告すらない」──“Adobe CC”で旧バージョンDL廃止 アドビは理解求める

現象としては以下の通りです。
・Adobe CCでは、CS6以降の全てのバージョンが使えることを売りにしていたのに、突然ユーザーには連絡なく、あるバージョン以前がダウンロードできなくなった(ダウンロードできるバージョンについては揺れ動いている上に、個人版とグループ版で状況が違うので一概にコレとは言えません)。

大きな問題としては2つあります。
・Adobe CCでは、各アプリのバージョンに「非認定バージョン」と「認定バージョン」を設け、「非認定バージョン」は使用不可、もしインストールされている場合は削除せよ、使い続けると第三者から訴訟を起こされる可能性があると通告してきた(第三者に関しては明言されていない)。
・Adobe CCのポリシーを突然変更し、最新バージョンを含む2つのメジャーバージョンのみが使用できるとしている

この2つは全く別のことなのですが、突然一緒に発表され、CCのデスクトップアプリケーションから旧バージョンが選択できなくなったので、ごっちゃにされがちです。
また、前述しましたが、デスクトップアプリケーションから選択できるバージョンが、日によって変化しています。
さらに、デスクトップアプリケーションから選択できるバージョンと、グループ版で使用できるCreative Cloud Packagerから入手できるバージョンに違いが出てきています。具体的には、Creative Cloud Packagerからは認定バージョンを全部ダウンロードすることができます。

そして問題なのが、今回非認定バージョンになったCS6、使えないのはCCから提供される場合で、それ以前にパッケージ板でCS6を購入した人は使用する権利が生きています。
ですが、CCとCS6のパッケージ版は、同一環境では今まで共存できませんでした(Adobe IDによる管理の関係で)。
現在CS6をパッケージ版で再インストールした場合、アップデータが生きているかも不明です(サポートに問い合わせた結果、提供できないといわれたという報告が上がっています)。
本来、検証してから書くべきなのですが、一度削除してしまったが最後、二度とインストールできない可能性があるので、怖くて検証できません。

「非認定バージョン」ができる原因になったのは、Dolbyとのライセンス契約に起因するのではないかという観測があります。Illustratorに累が及んでいないことから、多分それでビンゴかと思います。
Adobe CC、旧バージョンのダウンロード提供を突如終了。ユーザーには旧バージョン削除促すメール送信

元文書を読んだ人のツイート

たいへんざっくりしたまとめなんですが、我々印刷に携わるDTP業界としては、旧バージョンが使えなくなるというのは大変困ることです。
なぜなら、バージョンをまたぐとドキュメントの再現性が損なわれる(つまり元の状態で開けなくなる)場合があるからです。
特にInDesignでは、組版エンジンがアップデートされるため、バージョンをまたいでの作業は厳禁とされています(過去にはマイナーバージョンアップでも修正が行われてしまい、マイナーバージョンまで固定を求められた(アップデートできない)場合がありました)。
そのため、大変な混乱が起きているのが現状です。
他業種の方からは「新しいバージョンを使えばいいのではないか」「古いバージョンでないと動けない業務フローに問題があるのではないか」といった指摘を受けますが、それは印刷というものを知らない発言かと思います。
書籍などでは、5〜10年前の書籍が一部修正の上再版といったことがよく行われます。
制作したときのバージョンで開かないと、修正していないところが動いてしまうため、「一部修正」が不可能になってしまうのです。
新しいバージョンで開いて作業した場合は、全ページにわたって変化が起きていないかを検版しなくてはならず、かかるコストと時間が大幅にアップします。
たった1ヶ所の修正のために300ページ検版とか、事実上困難なことです。しかも今までできていたのになぜ今日からできなくなった、とクライアントに言われたら、説得できる根拠を示さなくてはなりませんが、そのためのプレスリリースもない状態です。
最近になってやっと15年前くらいまで使われていたレイアウトソフト「QuarkXPress」環境からやっと脱却できたくらいです(会社によってはまだ扱える環境を残しているところもあります)。

また、メールでの通知などがなされていないため、今回の件に気付いていないユーザーも多数いるのではないかと思います。

Adobeのサービスを使う場合の条件として「アドビ一般利用条件」というものがあるのですが、その中には以下のような記述があります。

11.2 アドビによる終了 正当な理由以外によりアドビが本「条件」またはお客様の「サービス」の使用を終了する場合、アドビはお客様から提供いただいている電子メールアドレスを使って、少なくとも終了日の30日前までにお客様に通知するよう、相応の努力を行います。

努力はされているのでしょうか。大変疑問です。

追記:2019/6/19
その後、個人版とグループ版で、インストールできるバージョンに差が出るという現象が起きています。
個人版では直近2バージョンしかインストールできませんが、グループ版では「Creative Cloud Packager」という機能を利用して、いわゆる「認定バージョン」であればインストールできるのです。

個人版ユーザーでも、認定バージョンのインストーラは入手できないのか、Adobeに直接問い合わせてみましたが、Adobe内の各所に確認してもらった結果、「できない」というお返事をいただきました。
仕方がないので、ちょうど更新時期だったこともあり、うちでは個人版をグループ版に変更することにしました。年間費用で考えると倍近い出費になります。

Amazonなどのキャンペーンで、安い個人版を購入していたユーザーは、切り替えるわけにも行かず、たいへんショックが大きいのではと思っています。

なお、現時点で、当方にはポリシー変更に関する通知は、なにひとつ来ていません。

また、一部ユーザーに送られてきていたポリシー変更を知らせるリンクも、消されていると言う報告があります。

まだ予断を許さない状況ではあるかと思います。

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